【90分で心に潤いを】ちょっとした隙間時間で観終わる名作映画10選【2000年代以降】

おすすめまとめ

 

こんにちは。haruです。

今回は普段映画に触れない大人だからこそ観てほしい、2000年代以降に上映された映画を厳選してご紹介します。

映画って、縛られる時間が長いのがネックですよね。

「本当に2時間費やす価値ある作品なのか」
「観始めちゃえば面白いのは分かってるんだけど、2時間集中出来るかな…」

映画が好きな私ですら、そう思ってしまってなかなか観られていない作品がたくさんあります。

そんなときにあったらいいなあと思うのが、短くても「観てよかった!」と思える映画

今回は
・短時間で観られる映画を探してる
・昔の映画を観るのが苦手

そんな人におすすめしたい映画10選をご紹介します!

アニメ編

【12分】たった12分で、ほろっと切なく可愛らしい

by U-NEXT

監督:加藤久仁生
公開日:2009年3月7日
上映時間:12分

たった12分のショートフィルムですが、第81回アカデミー賞にて短編アニメ映画賞を受賞している作品です。

海面の水位が上昇して水没寸前となった街で暮らす、ひとりの老人。
水位が上がるごとに建てた家の上部にさらに家を増築して、なんとか暮らしてきました。
ある日、パイプを海に沈んだ下の階層に落としてしまい、それを拾いに海に潜ります。
海面が上昇し続ける海の街に、たったひとりで住み続ける理由が、そこに広がっていた――。

短いながらも、メッセージ性の強い作品です。せりふという説明がないのも良い。
この作品における「海」とは記憶。その海という名の記憶に深く潜ったときに、愛おしいと思えるものがあるような人生を送りたいと思わせてくれました。

こんな短時間でここまで色々なことを感じさせてくれる映画は他にありません。
本当に長い作品が苦手!という方にぴったりの作品です。

【62分】大人だからこそ、あの頃を思い出して切なくなる

by 映画.com

秒速5センチメートル
監督・脚本:新海誠
公開日:2007年3月3日
上映時間:62分

映画にしてはとても珍しい、60分台の映画です。

監督は「君の名は。」や「天気の子」など有名長編アニメーションを手掛ける新海誠さん。
写真のようにリアリティな映像を描くことを得意とする方の作品なだけあって、本作も桜や雪の降る描写が、観ているだけで泣いてしまいそうになるくらい綺麗です。

タイトルの「秒速5センチメートル」は桜が舞い落ちる速さのことを指しているそう。エモい。

しかもストーリーは3部構成になっていて、とても見やすいです。
オムニバス形式のように3部すべてが繋がってひとつのお話になっています。
まるで一冊の小説を読んでいるかのような、不思議な感覚に陥ります。
構成が分けられている分、1章ずつ区切って観ることも出来るようになっていて、
普段映画を観ない方や、短い時間で楽しみたいという方におすすめの1本です。

【90分】アニメなのに、やけにリアルな映像に背筋が寒くなる

by 映画.com

パプリカ
監督:今敏
公開日:2006年11月25日
上映時間:90分

一言で表すなら、「カオス」。

舞台はDCミニという、他人の夢に入り込める画期的な装置が発明された世界。
そんななか、それを利用して人の夢に入り込み、心理的カウンセリングを行っているのが本作の主人公。しかしその装置が盗まれる事件が勃発したことにより、主人公は人の夢を転々として犯人を追っていくというお話です。

最初は、「これは夢だな」「これは現実だな」と分かるのですが、次第にその境界線があやふやになってきて、現実が夢に侵食されていくような不気味さがどんどん迫ってきます。しかし一方で、映像はポップで、ど派手で、綺麗。その世界観が、とてもちぐはぐで違和感を拭えない。作中で使用されている音楽も、その異常性を助長しています。
それを敢えて感じさせるように制作した監督や制作チームには、もはや狂気すら感じます。

どういうことなの?このシーンの意味は?そんなことを考えていると90分なんてあっという間です。
不思議な世界に浸りたいときにおすすめの1本です。

邦画編

【85分】最初で最後の、親友との不思議な旅

by Filmarks

マイ・ブロークン・マリコ
監督:タナダユキ
公開日:2022年9月30日
上映時間:85分
主演:永野芽郁/本田なお/窪田正孝

最近公開されて話題になった映画ですが、こちらも実は85分という短さの映画です。

ブラック企業勤めのシイノトモヨは、親友のイカガワマリコがマンションから転落死した報せを受け取る。学生時代からの親友だったマリコの親は、所謂”毒親”というものだった。それを知っていたトモヨは「そんな奴らのところにマリコの骨を置いていけない」と、なんと包丁片手に親友宅へ乗り込み、遺骨の強奪に成功します。そこから始まる、最初で最後の二人の旅のお話。

「自殺」、「毒親」などピンポイントで見ると重くるしいテーマを扱った作品です。
が、蓋を開けてみたらびっくりするくらいコミカル。そこへ邦画ならではの雰囲気も相まって、不思議とこの世界観が確立されています。

マリコを演じた本田なおさんがすごくいい演技をされていて、この映画の世界観にかなり影響を与える重要な役柄だったと思いますが、少し常識離れしたマリコの感覚をしっかり作り込んでくれていて、絶妙にストーリーとマッチしています。

休日のひまな時間にひとりで見ると、想像以上に元気がもらえるかもしれません。

【99分】”日常”と、”非日常”が交錯する

by Filmarks

ヒメアノ~ル
監督:吉田恵輔
公開日:2016年5月28日
上映時間:99分
主演:森田剛/濱田岳/ムロツヨシ

お人好しの青年・岡田はバイト先のキモい先輩・安藤が密かに思いを寄せるカフェ店員・ユカとの恋のキューピッド役を頼まれる。嫌々請け負ってしまったその役目を果たすためカフェに通っていた岡田は、ひょんなことからユカと仲良くなる。そんなとき、たまたまそのカフェで高校時代の同級生・森田と出くわすのだった。
ある時ユカの口から、森田らしき人にストーキングされていることを相談される。森田が高校時代にひどいいじめを受けていたことを思い出し、何か不穏な気配を感じ始める――。

ラストシーンとそこに至るまでのギャップによって、最後のたった数分でそれまでの印象ががらっと変化する映画です。

そして、森田剛の圧倒的演技力。
本作の”日常”と”非日常”の二面性と、その根源にある繋がりを感じたときに改めて森田剛の演技力の凄みを再確認することになるでしょう。

ハラハラドキドキしたい方、どんでん返し映画が観たい方におすすめの1本です。

【93分】普通の恋愛って、なんだろう

by Filmarks

監督:冨永昌敬
公開日:2017年11月11日
上映時間93分
主演:臼田あさ美/仲野太賀

同棲中の恋人・せいいちにミュージシャンになる夢を叶えてほしくて、内緒でキャバで働くツチダ。
「恋人のため」と客と愛人関係になってまで生活費を稼ぐツチダだったが、せいいちはそれに反して働かずにぐうたら生活していた。
そんな生活に疲れ始めていたとき、大好きだった元恋人に再会したツチダ。過去の楽しかった思い出か、苦しい今か。ツチダの選択は――。

普通の女の子が普通に恋愛するお話ですが、その「普通の恋愛」がすごく難しいことを教えてくれます。最初は幸せそうだった二人が、だんだんすれ違っていき気まずくなっていく。良くも悪くもごく平凡なストーリーと、演じるキャストたちの演技力がマッチして、すごくリアリティのある作品に仕上がっています。

恋愛していても、していなくても刺さる。女性向け作品です。

洋画編

【99分】何が本当で、何が偽物?

by Filmarks

グッドナイト・マミー
監督:セヴェリン・フィアラ/ヴェロニカ・フランツ
本邦公開日:2016年1月12日
上映時間:99分

終始不気味な雰囲気の漂うじっとりしたホラー。

双子の兄弟は、田舎の一軒家で母の帰りを待っていた。
母は帰ってきたが、異常に冷たくなったその態度に兄弟は謎の違和感を覚える。
「本当に僕たちのママなの――?」
整形手術のせいで素顔の見えない母親に恐怖を覚えた兄弟は、その女の正体を暴くべく試行錯誤していくが、その結末は――。

近年珍しく、巧みに作り込まれた「怖い」ホラー映画です。
ですがそれだけでなく、観客に推理させたがるようなストーリー展開になっています。
結末を知ったときに湧いてくる感情は、怖かったというものだけで終わらないはず。

そのラストに誰もが驚愕すること間違いなし!

【94分】43歳。デブ。ドウテイ。そんなオタクが恋をした。

by 映画.com

好きにならずにいられない
監督・脚本:ダーグル・カウリ
本邦公開日:2016年6月18日
上映時間:94分

主人公の「冴えない男」像が残念ながらすごくリアルです。

でもそ「冴えない男」が初めて、恋をする。

戸惑いながらも表現する愛は、ちょっとズレてるし、イタい。でもその必死さが健気で、紳士で、いつの間にか愛らしささえ感じる。そんな主人公のことを観ている観客は「好きにならずにいられない」のです。

とびきり冴えないおっさんの、とびきり可愛らしい恋は、何気ない隙間時間に少しだけ幸せを分け与えてくれます。

本作についてはこちらの記事でも詳しく見どころをご紹介していますので、良ければ覗いてみてください↓

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【86分】ホラーと言えばこれ!

by Filmarks

パラノーマル・アクティビティ
監督:オーレン・ペリ
本邦公開日:2010年1月30日
上映時間:86分

モキュメンタリーホラーの王道とも言われる本作も、90分以下で観られるホラーです。

モキュメンタリー映画とは、いわゆるホームビデオで使用されるような手軽なハンディカメラを使用して撮影された映画のこと。
先駆けとなったのは「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」という映画だと言われています。

「家に”何か”がいる。」
妻のその一言で、この映像は撮られることとなります。
心霊現象など信じていない夫は、「何かが起きているのであれば、カメラにも映るはずだ」と深夜自分たちが寝ている間に各所に定点カメラを設置して撮影することに決めます。
しかしその録画記録に残っていたのは信じられない事実だった――。

低予算で制作されたことで有名な本作ですが、その費用はなんとたったの135万円。
ハリウッドが、これ以上のリメイク化を制作することは不可能とも謳った作品としても話題になりました。

ホラーの王道とも言われる作品。深夜に一人で観てみるのもありかもしれないですね?

【85分】モキュメンタリーパニックホラー

by 映画.com

監督:マット・リーブス
本邦公開日:2008年4月5日
上映時間:85分

モキュメンタリー映画をもう一作ご紹介。

主人公の友人が撮影する映像のみでストーリーが展開していく本作。

日本への転勤が決まった友のために、弟や親友が送別パーティーを行うというところからお話はスタートします。が、直後に正体不明の何かがNY市街を襲います。
逃げ惑う人々が溢れ返るなか、喧嘩別れしてしまった恋人の救出を決めた主人公は、友人たちとともにその何かが暴れまわる街へと戻っていくが――。

最初から最後まで、何が起こっているのか分からないまま話は進行していきます。
その場に居合わせた人々のパニックがそのまま映っているため、観客も最後まで緊迫した気持ちが続き、あっという間に観終わってしまいます。

こんなに短く感じた85分は他にありませんでした。

ただこの映画の場合は、パラノーマル・アクティビティと違い定点カメラでは無く手持ちカメラでの撮影なので、映像酔いしやすいです。
激しい揺れに注意して、観てみてください。

まとめ

短時間で観られる大人向け映画10選のご紹介でした。

映画は短くたって楽しめます!
長編作品が苦手な方は、まず短めでパンチの効いた作品から視聴してみてはいかがでしょうか。

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それでは次回の記事で。

プロフィール
管理人

1998年3月10日生まれの25歳。はじめたてほやほやブロガー。現在躁うつ病で休職中。年間100本以上は映画を見てる(と思う)。洋画、邦画ともにジャンルを問わずに見てますが特に好きなのはダークファンタジー・ミステリー・ホラー。

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