【2024年映画館で観て良かった作品No.1】ゴジラ-1.0 ゴジラファン以外は面白くないという意見も?

SF

こんにちは。haruです。

昨年公開されてアカデミー賞にもノミネートされた作品「ゴジラ-1.0」、本当に今更ながらやっと観て参りました。

日本のみならず海外でもゴジラ旋風を巻き起こしてましたね。
私はゴジラ映画の知識皆無と言って良いくらいで、ゴジラ映画ってそんなにファンが多いんだ…と正直とても驚きでした。ただ、今回観に行ってみてそれが「ああ、なるほどな」と腹落ちした感覚です。

映画評論家の方も本作に関しては取り上げている方が多くて、知れば知るほどそれを実感しました。

それでは「ゴジラ-1.0」を鑑賞した私の感想を語っていこうと思います。

作品詳細

by 公式X (Twitter)

監督:山崎貴
公開日:2023年11月3日
上映時間:125分

本作、日本の歴史とも深い繋がりのある映画となっていました。

監督・脚本はどちらも鬼才・山崎貴監督が主軸。
本作は第二次世界大戦終戦後のストーリーでしたが、「永遠の0」「ALWAYS 三丁目の夕日」など、歴史を紡ぐ映画を制作することを得意とする山崎監督ならではのカラーがいい味を出していました。

さらに、タイトルの「-1.0」にも歴史が繋がっています。
公式X(旧Twitter)によると『戦後、無(ゼロ)になった日本へ追い打ちをかけるように現れたゴジラがこの国を負(マイナス)に叩き落とす』とツイートされており、制作陣が本作に込めたタイトルの真の意味だと謳われています。

しかしネット上では大きく見解が分かれていたり、考察がされているよう。

果たして「-1.0」には本当にこのような意味だけだったのでしょうか。

あらすじ

戦後、無(ゼロ)になった日本へ追い打ちをかけるように現れたゴジラがこの国を負(マイナス)に叩き落とす。史上最も絶望的な状況での襲来に、誰が?そしてどうやって?日本は立ち向かうのか―。

by Filmarks

感想と見どころ

そもそもゴジラって何なの?

日本で誕生した怪獣映画の中でも歴史のあるゴジラ。

初めて世に出たのは1954年と終戦直後わずか10年もしないので、約70年の歴史があります。
しかし、そもそもゴジラはどういったコンセプトや思いの詰まった怪獣なのか、ご存知ない方も多いのではないでしょうか。

本作、ただの子供向け怪獣映画だと甘く見てはいけません。
むしろこれは現代の大人こそ見るべき怪獣映画だと、私は思います。

実はゴジラ映画をきちんと観たのは今作が初めてだった私。
「ゴジラってなんか火吹いて街壊すよね」なんてゴジラファンからしたら怒られそうな知識しかなかったのですが、今作で不思議に思ったことを調べてみたところ、ある意味”シンボル”的存在なのだということを知りました。本当にファンの方にごめんなさい。。

ゴジラとは架空の生き物ですが、設定を要約すると「海の中で静かに進化を遂げていた海棲爬虫類が、ビキニ環礁の水爆実験で目を覚まし、さらにその安住の地を追われた怒りで陸上に姿を現した生物」という設定だそうです。

本作で、ゴジラが通った跡地は異常なまでの放射線が検出されているシーンがあり、これに対して「???」と疑問符でいっぱいだったのが背景知識を知ったおかげでなるほどな〜と納得がいきました。

ビキニ環礁の水爆実験というのは米軍が爆弾を作る際に実際に行っていた実験です。
その原子力をまさかのエネルギーとして成長してしまった、つまり人間の手で生み出されてしまった・・・・・・・・・・悪魔だったのです。

原爆を投下された側の日本が終戦直後にこんな怪獣映画を制作してしまう辺り、日本ちょっと尖りすぎじゃない?とも思いました。

しかしゴジラとは、そんな日本人だからこそ制作出来た怪獣であり、70年経った今でも多くの人に受け入れられている所以は、皮肉にもそういった被爆国ならではの存在だったからこそだと感じています。

「-1.0」に込められた意味

先程も少し触れましたが、公式では『戦後、無(ゼロ)になった日本へ追い打ちをかけるように現れたゴジラがこの国を負(マイナス)に叩き落とす』という意味で「-1.0」というタイトルが付けられているという点。

しかしこのタイトル、ネット上で飛び交う様々な考察がかなり面白いです。

①2023年はゴジラ誕生70周年から-1年(2023年の時点で69年目でした)だから 説

②時代背景がゴジラ初登場作品よりもさらに前の時代であったため 説

この2つ、なるほど!と思ってとても面白かった。どちらも事実だったから。

特に②に関してはゴジラ初登場作品は1954年ということを知らずに劇場に足を運んでいたため、帰ってきて調べたときに本当によく考察するな…と感心してしまいました(誰)

制作陣もファンたちが色々考察出来るようこのタイトルにしたのでしょうか…だとしたら天才すぎませんか…

感想

ゴジラは架空の存在ではありますが、「反核戦争」、「原爆の恐ろしさ」など深い意味も詰まった存在だったこと、驚きでした。

こういった怪獣映画はどうしてもネタに偏るかホラーに偏るか、どちらかになりがちではないかなと思っていたので、こんなに真面目に観ることになるとはあんまり予想していなかったので私としては新たな世界を知った感です。

見どころというか、これも私が想像していたものを裏切られたシーンだったのが
ゴジラといえばあの効果音、ありますよね。でででんでででん、でででででででででん

これが「ゴジラが襲ってくるシーン」で使われるのではなく、「ゴジラに立ち向かう男たち」を写したときに使われていたこと。

背景知識のない私でも、新しいゴジラ映画になっているんだということを感じたワンシーンでした。

演技的な面から見たときに、神木隆之介くんと浜辺美波さんでなくてもよかったのでは?感が拭えなかった…というのが多少引っかかる点ではありましたが、過去作でも山崎監督の映画に出演されている吉岡秀隆さんや、佐々木蔵之介さんはさすがの安定感でした。

個人的に最後のカットはいるのか…?という疑念が生じてしまったのですが、これがもし続編への布石なのだとしたら…という気持ちもあって、最後に期待させてくるなあとしてやられたりな気持ちもあります。続編、どうなんでしょうか。

まとめ

今回は映画「ゴジラ-1.0」の感想と見どころをまとめてみました。

結論、ゴジラファンでなくとも面白い!
そして鑑賞してからゴジラの歴史と一緒に日本史を振り返るのも面白くておすすめの作品でもあります。

映画館でしか味わえないほどの迫力で、アカデミー賞視覚効果賞を取るのも頷けます。

そして4月26日〜「ゴジラ✕コング」も公開されています。
こちらもゴジラ観たばかりの私は気になりまくり!!

海外から観たゴジラは一体どう描かれているんでしょう?

また観に行ったら感想垂れ流していこうと思います〜🖊

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