【完璧な終結】ジョン・ウィック ネタバレ付き感想/解説【Parr2】アクションのワールドツアー

アクション

こんにちは。haruです。

ついにジョン・ウィックの4作目「ジョン・ウィック:コンセクエンス」がサブスクでも解禁となりましたね。

1作目の「ジョン・ウィック」から早10年。いま話題に話題を呼んでいる本シリーズですが、4作目でついに終結を迎えることとなりました。

1、2の解説はこちらの記事で解説していますので、本記事を読む前に目を通して頂けるとよりわかりやすく読めると思います↓

実はボツ寸前だった【ジョン・ウィック】シリーズ 制作秘話付き!ネタバレあり感想【Part 1】
映画「ジョン・ウィック」シリーズは実はボツ寸前だった?!第1弾から約10年経った今でも愛される本作の感想・見どころと、ボツ寸前からここまでたくさんの人に鑑賞されるようになった秘密をご紹介します!

それでは早速、3作目と最新作である4作目の解説に入りたいと思います。

シリーズ通しての感想

ジョンはシリーズ1作目、2作目から続いて、最期まで自分を曲げない男でした。
こんなに諦めないというか、執念深い男は他のどのアクション映画を見てもいないのではないでしょうか。

まずはそんな本作の感想とお気に入りのシーンをご紹介しようと思います。

3作目の好きなシーンと残る謎

3作目はジョンがコンチネンタルから追放されたところから始まりました。
コンチネンタルホテルは闇社会の唯一の安寧の場所。なのでここから、アクションのワールドツアーの始まりです。

舞台のアメリカは当然のことながら、ヨーロッパ、中華、モロッコなど、世界各国の戦闘シーンが詰まっていて、そのどれもになんの違和感も感じさせません。流石ハリウッドスターキアヌ、そしてどこまでもアクションへのこだわりを追求した作品だということを感じさせられました。
世界中のアクション映画を凝縮したような作品です。

私のお気に入りのシーンは、ニューヨークを脱出する最初のシーン。ニューヨークコンチネンタルのコンシェルジュ・シャロンが「逃げ切れるでしょうか?」とウィンストンに問うところで「五分五分だろう」と答えるシーンです。既にジョンは世界中の殺し屋たちとの戦いが始まっているのにも関わらず、諦めていないのはジョンだけではない。ジョンの無敵感と、それを迷いもなく信じているウィンストンたちに「おい、まじかこの人たち」と思わず笑ってしまったのは私だけではないはず…。

しかし最期にはウィンストンに裏切られる形で集結を迎えました。
このシーンは本当に衝撃と謎の残るシーンでしたね。
本当に裏切りなのか?はたまたジョンを逃がすためのウィンストンの策略だったのか?
これが裏切りではなく策略だったこともそれまでの関係性を考えれば分かるのですが、不安になってしまったシーンではありました。

二人の関係は3作目までではっきり信頼関係にあることも描かれていますが、4作目ではっきりと友であることが分かります。友であり、戦友である。お互いの目的のためにウィンストンが脳、ジョンが身体になって足りない部分を補いあっている関係だというのが分かる4作目はまさに”漢”の戦い。アツかったです。

本当にこれで終わっちゃうの…?4作目の感想

4作目は初っ端から新たな首席を殺すシーンから始まり、最初からフルパワーでしたね。

本シリーズが好きな理由のひとつは、作中の間の時間経過がほとんど無いという部分です。
例えて言うなら、1作目でかけたエンジンをずっとかけっぱなしにして走らせ続けているような状態。
だからこそ観客も最初からその熱量まで一気に持っていかれて楽しむことが出来る。
他の作品の場合、「あれから1年後――」と言った形で始まる映画も多いのですが、ジョン・ウィックにはそれがない。強いて言えば1から2の間に犬を飼ったんだな、というところくらいでしょうか。

そんな4作目でも引き続き世界各国へジョンが飛び回っていて、ついにキアヌも大好きな日本も舞台の一つになりました。
大阪コンチネンタルでは最初からジョンが来たら受け入れるような設定になっていたり、登場人物たちのせりふなどで、日本人の「人情深い」特性を上手く表現されているなと感じました。

しかしながら戦闘シーンは日本味を細部まで表現しきれていなかったように感じられて少し残念ではありました。アジアの中でも日本の文化というのはひときわ独特で、表現が難しいのだなとしみじみ感じさせられました。

また、最初の大阪コンチネンタルでの戦闘シーンでは今までのジョンと比べるとアクションにキレが無くなっているように感じたのですが、これがもし時系列に間がないことを意識したものなのであれば本当に細部までこだわって制作していることになるな、と恐ろしさまで感じます。

by GQ japan

終わりを示唆するようなアクションシーンと、斬新なロングカット

4作目を鑑賞しながら気になっていたのは、ところどころに感じる過去作のオマージュではないかと思われるカメラワークです。

キアヌお気に入りの、1作目の自宅での戦闘シーンに似ている戦闘シーンが含まれていたり、2作目のイタリアンマフィアを殺害したあとの逃亡シーンに似ているシーンも登場しました。
同じシリーズだから似ているのは当たり前かもしれませんが、そのシーンたちが4作目で終結することを示唆しているような気がしながら見進めていました。それは残念ながら的中することになり、ジョンは戦いには勝利するものの、最終的にはヘレンの隣に並ぶことになりました。

しかしこれはジョンの運命と、願いを汲み取った最高のラストだったと、私は思います。
ジョンが最期まで何者にも負けなかったという、この結末にしてくれた制作チームとキアヌに感謝です。

そして過去を振り返るだけではなく、新しさも忘れていません。
上空から見下ろしながら撮影したこのロングカットは見事なものでした。

そんなアクションシーンが撮影出来たのには、制作チームとキアヌとの努力が隠されています。

華麗なるアクション映画 誕生秘話

キアヌは「ジョン・ウィック」のオファーを受けるにあたって、自分にどこまでのアクションが出来るのか、相談した相手がいました。

それこそ本作の監督であるC・スタエルスキと、デヴィッド・リーチです。

彼ら2人は元々、キアヌの出演してきた作品のスタントマンをしていました。
チャドに至っては「マトリックス」「コンスタンティン」などのキアヌの有名作品のスタントマンを行っています。

そんなアクションのプロである二人に相談した結果、「アクションを担当するだけでなく監督もやらせてほしい」という意向を示したのです。

そう、本作の監督は元々ただのスタントマンでしか無かったのです。

「無名の監督の作品なんて」と風当たりは強かったですが、信頼をおいている二人とやりたいというキアヌの意向もあり、二人が監督を努めることになりました。

アクションをよく知るプロのスタントマンだからこそ、ここまで本格的で愛されるアクション映画が出来上がったのです。奇跡としか言いようがない…

まとめ

「ジョン・ウィック」シリーズ、本当にアツい作品でした。

アクション映画初心者が観たら、きっと他のアクション映画が大したことないように見えてしまうかもしれないです。それぐらい本格的な映画になっています。

アマゾンプライム限定で、スピンオフ作品の「ザ・コンチネンタル」も独占配信されています。
4作目でジョン・ウィックロスになった方、一緒に観ましょう…。

それではまた次回の記事で!

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